【コラム】二十四節気と花のある暮らし「小暑」
タネニハ便りを発刊して2ヵ月。今回の小暑で六節気目を迎えます。この便りは二十四節気に合わせて発刊されるため、発刊サイクルは2週間。写真や文章、レイアウトまでを全て自社のチームで担い印刷に出しています。チームメンバーは自分の業務を抱えながらこのタネニハ便り作りの素材を集め、調べ物をし、文章を書き写真を撮っています。
このコラムを書いている私もそうですが、通常業務をこなしながら納期が限られたタネニハ便りを作り上げるのには、かなり大きなプレッシャーがあります。日々ゆとりを持って仕事に取り組めれば良いですが、現実は目まぐるしい変化の中で都度決めることが訪れ、とにかく前に進まなければいけないのです。
タネニハ便りの締め切りが終わると、あーなんとか今回も乗り越えたー!と山登りをして頂上までたどり着いたような達成感と安堵を感じます。それが2週間ごとに訪れるわけなのでずっと緩い上り坂を歩いているような日々です。
しかしこれが良いか悪いかと考えた時、むしろ良い事なんだなと感じました。
何事もこのちょっと負荷がかかるというのがとても大切で、余裕がない中でなんとかしなきゃという思いを持ちながらやるからこそ、大きな達成感や自身の成長に繋がっていくのです。
植物も芽を出す時、蕾から花を咲かせる時にものすごいエネルギーを使います。持っている力を振り絞って次の一歩に踏み出す。
自然に触れると心地よく癒され、のんびりした気持ちになるけれども、植物や土の中では目まぐるしい変化があり生き物は凄まじいエネルギーを使って動き続けているのです。人間も日々たくさんのエネルギーを使いながらバランスを取って生きていますが、植物も次の一歩に続くためにできる限りに精一杯の力を使って日々を生きているのです。
いったいどこに向かっているのかわからなくなるくらい日々を一生懸命生きています。どんどん季節は巡ってあっという間に1年は終わり、また同じように前に進んでいくのです。そんな中、タネニハ便りという目に見える形として作り上げることができ、毎号楽しみにしてくれている方々がいるということはとてもありがたく、私たちの活動の喜びに繋がっています。
タネニハ便りを手に取ってくださる全ての皆さまに、感謝を込めて。
小森妙華