二十四節気と花のある暮らし「大暑」
季節は「大暑」に移り変わりました。ジリジリと照りつける太陽に、人間はもとより植物にとっても辛い時季がやってきます。園芸店でも可憐な草花から観葉植物にシフトし、庭いじりやブリコラージュフラワーを楽しむ人たちの中には物寂しさを感じる方もいるでしょう。
しかし、緑色に分類される色は実に80色以上あると言われています。家から職場までのおよそ2kmばかりの道中でも、黄味がかった緑や渋みのある緑など、正式な名は分からないまでも実にさまざまな緑に出会えます。調べてみると、季節や場所、光の当たり具合によって細かく名が付けられているようで、「青磁色」「松葉色」「翠色」など文字から推測できそうな色ばかり。
観葉植物の豊富な緑色は夏の暑さを和らげ、目に涼しい風を運んでくれます。暑い季節でも観葉植物の魅力を再発見して、楽しく夏を過ごしたいですね。
はな暦
【ルドベキア サハラ】
ヒマワリにも似た華やかな花を咲かせる、ルドベキア。
北アメリカ原産のお花で夏の暑さに強く、夏の花壇を彩ります。
宿根草のため、冬には地上部が枯れますが、翌年も美しい花を楽しませてくれます。
ルドベキアの中でもサハラシリーズは、くすみがかったクリーム色〜マンダリンオレンジやワイン色などの幅広いアンティークカラーが魅力です。また、花びらも一重〜八重咲きと種類も多く華やか。咲き進んでクシュっとなった花びらもかわいいですよ。
一つの種類のお花でさまざまな表情を見せてくれるので、夏本番に向けてお花が少なくなってくる時期の寄せ植えやガーデニングに、奥行きを出してくれるのは嬉しいですね。
ルドベキアは、日当たりと水はけのよい場所を好みます。鉢植えでは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと。地植えでは、水やりはほぼ必要ありません。
病害虫にも強く丈夫なので、初めてお花を育てる方にもおすすめです。
はなあしらい
ルドベキアの花は花びらが多く芯が黒いので暑い夏には少し重たくなりがちに思えるけれど、背が高く風に大きく揺れるので夏の草花と合わせると野の花の雰囲気が出る。黄色系とオレンジ系、ブラウン系のグラデーションを楽しんで。
伸びやかな葉は先っぽに葉がたくさん付いているので重みで優雅にしなる。しなりを生かして、低めのガラスの器にシンプルに楽しんで。暑い室内に涼を運びます。
この時季のおすすめ商品
エクル・リーフカップポット
¥5,060
【華もみじオリジナル】
暮らしのコットンハンカチ
¥1,980
\編集部通信/
季節を束ねる
華もみじ福岡本店を拠点とする編集部が、身近で採取できる草花で思い思いに花あしらいを楽しみます。
今回はスワッグづくり。スワッグというとドライフラワーやプリザーブドフラワーの印象が強いですが、フレッシュな草花を束ねるとまた違った印象で楽しむことができますね。
ティーツリーやゴムフォスティグマ、ウェストリンギアに、赤い枝のヒューケラの花を合わせました。
それぞれ自由な方向を向いた枝を束ねるのは難しい気もしましたが、ねじれをそのまま活かしたら意外と素敵に束ねることができました。
\編集部通信/
旬のもの
福岡本店では料理上手な賄いスタッフさんのおかげで、いつも胃袋と心が満たされています。
季節ならではの食材を使った特製ごはんやお菓子は束の間の安らぎを与えてくれるとともに、季節の移り変わりを感じさせてくれます。
とある日のお昼ごはん、目玉は「冷製コーンスープ」でした。濃厚で味わい深いながらもさっぱりしていて夏にピッタリ!
食後のデザートは特製プリン。旬のブルーベリーとハーブがちょこんと添えられて。
ぜひみなさんの献立にも役立ててみてくださいね。