【コラム】小森妙華のあたまの中 vol.3
筆者が華もみじに入社したのは2年ほど前。当時スタッフ数は現在の半分以下で、いつの間にこんな大所帯になっていたのだろうと思うこともしばしば。
人が増えることで社内の雰囲気も少しずつ変化するものだが、華もみじはいい意味で根本的なところは変わっていないのかなと感じている。
エモーション
ーー (よっしー)結局会社って人。今のメンバーが違えば今の華もみじではないわけで、そこって肝ですよね。採用するときどこを一番注視していますか?
「エモーションがあるかどうか。エモーションというのは、何かを見て感動するとか何かにちゃんと感受性が働くかとか。
ほとんど文章でわかるよね。最初のエントリーの自己紹介で全て決まるんだけど。あそこって何が必要かっていったら、顔も合わせていない人に自分をどう伝えるかでしょ。短い文章100文字くらいでどれだけ伝えられるかというのをできるかできないかって、相手の気持ちになれるかどうかで。」
「今回、株式会社良徳でも4人採用したけど、そこの文章がいいなと思った人が全部。感想文も良かったし、面接しても良かったから。
技術とか仕事ができるできないは教育すればどうにかなるわけだけど、その人が持っている何かに感動する気持ちとかそういうのは資質で、絶対に後から創れなくて。でもそこがない人が一人でもいると難しいのよ、組織が。」
「例えば、“お客様や自分たちが気持ちいいと感じる空間にしよう”ってこの漠然とした言葉を、ちゃんとわかる人とわからない人がいて。わからない人は教育が難しい。そうなるとマニュアル化して、1時間に1回ここを掃除しましょう、拭き方は…って言わないといけないでしょ。
そうじゃないんだよね。お客様が来たときに「わ〜気持ちいい!」って感じるような空間にしようって。それができるかできないか。」
ーー (よっしー)結局相手の立場で感じられるかどうか。
「そう、感じられる人を採用するようにしている。こんな気持ちいいところでゴミが落ちてるなんて、気持ち良くないじゃん!って感じるからできるけど、そうじゃない人はゴミを取りなさいって指示されていないとか、それは自分の仕事じゃないとかね。植物を管理するのが私の仕事です!ってなるんだよね。だからそういう人しか集めていないの。自分が選んだ人は。」
何かを見て感動するか、何かにちゃんと感受性が働くか、
大事なのは相手の気持ちになれるかどうか。
今回コラムを書きながら、最近よく聞く「エモい」について考えていた。
若者ことばとして大した意味を感じていなかったけれど、なかなか「エモい」がもつ意味合いは深いのかもしれないな。
(つうしん部 よっしー)