アトリエ華もみじ

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【コラム】小森妙華のあたまの中 vol.5

昨年4回にわたって「小森妙華のあたまの中」コラムをお届けしてから、チラホラと続編を望む声をいただいていましたが、しばらく再開できずにごめんなさい。なかなか妙華さんを捕まえることができず…笑

ようやく年明けにお話を聞けましたが、ちょうどいいタイミングだったかなと思っています。東京店をオープンし大きな山をまた越えた妙華さんのあたまの中は、きっと新しい風が吹いているはずだから。

 


 

全てはひとつ、ひとつの宇宙

ーー (よっしー)普段からたくさん本を読まれていますが、最近はどんな本を読んでいますか?

「最近はラジオをよく聴いていて。『コテンラジオ』っていう最近よく聴かれているラジオらしくて。それがとにかく楽しい。ラジオは移動中によく聴けるからいいよね。世界の歴史を面白く伝える番組なんだけど、1回の放送が15〜30分で、私は学生の頃は歴史のテストが9点とかだったからぜんぜんわからないけれど、へ〜っと。」

ーー (よっしー)そのラジオは何がきっかけで聴きはじめたのですか?

「私は週に1回ほど経営ゼミを受講しているんだけど、その中でリベラルアーツを学んでいて、もっと学びたいと思って色々検索していたらラジオでリベラルアーツの放送をしている番組を見つけたの。そしたらすごくわかりやすくて。あまりにそれが面白かったから他の放送も聴きたいなと耳にしてみたら、本当に面白くて。自分が今生きているのに役立つ!と思って。それからハマってずっと聴いている。」

ーー (よっしー)経営に役立つのですか?

「全てよ。最澄と空海の放送回が面白すぎて、覚えたいから8回くらい聴いていたんだけど。そしたらある日、運転してる時に悟りをひらいたの(笑)

世の中諸行無常だよとか、ずっと移り変わっているよとか、頭では理解できるけどなかなか自分の腑に落とせないでしょ。でもそれが、ある夜羽田空港から自宅まで運転している道中、流れる景色を見ながらラジオを聴いて考えていたら “ファ〜” って全てが白黒になったの!全てが点画みたいに粒子になったんだよね(笑) 私の手も車も景色も、全て白黒で “てんてんてん” になったように見えたんだよね。そしたら自分と空気や車、世界っていうものの境目ってないんだなと思って。」

「仏教の中で、全てはひとつだ、全てはひとつの宇宙だという考えがあるんだよね。それまで全く理解できなかったけれど、全てが自分の粒子になって、全ての境目はないし、自分を分解していったら粒子みたいになるから「あ、一緒なんだ!」と思うと、よっしーを大事にすることは自分を大事にすることだし、街にゴミが落ちているのを拾うってことは、私という地球を大事にすることなんだとわかったの。」

ーー (よっしー)目覚めましたね!(笑)

「空海の唯識論に “世界は自分が認識している世界に過ぎない” っていう考え方があってね。私は萌ちゃんを見て、萌ちゃんと認識しているから萌ちゃんがあると。

だから世界は自分が見ている視点でしかない。認識しているからある。萌ちゃんって分解していくと、髪っていうタンパク質と、目っていうタンパク質と…って分解していったら全て細胞で、じゃあ何をもって萌ちゃんってわかるの?って。だってタンパク質だしこの肉(昼食の牛丼)と変わらないけれど、萌ちゃんっていうのは自分が萌ちゃんだと思っているから萌ちゃんなんだよね。

だから全ての出来事、モノ、人、感情は自分が認識している世界に過ぎない。今私たちは宇宙にいると思っているでしょ?でも宇宙に自分がいるのではなくて、自分が見ている世界がひとつの宇宙。みんなそれぞれ宇宙を持っている。」

ーー (よっしー)みんな違うんですね。

「これかわいい!っていうのも、私が言っているかわいいとよっしーが言っているかわいいって違うから、結局全ては自分の認識次第だっていう考えが楽しくて。

でもそうすると「うわ、この人すごい嫌だなー」という人に対して、でも私がそう認識しているだけなんだなって。あとイライラって感情が湧いたときに、果たして何を認識してイライラしているのかなって深堀りができて。そもそもが相手じゃなくて、例えば萌ちゃんにイライラってしてるとするじゃない?萌ちゃんの行動が!この発言が!とか。でも、いやちょっと待てよと。私は萌ちゃんのその行動を見て何にイライラしてるの?実は自分が寂しいだけだったりとか。」

ーー (よっしー)そこに常識とかは入ってこないのですか?

「常識って秩序とかでしょ。自分で作ってるんだよね。社会にも常識ってあるんだけれど、今言われている常識ってずっとそうだったわけじゃないの。500年前のこの時期はその常識は真逆で、例えば男女平等だ!と言ってたら殺害されたような時代があったり。だから今って今のこの社会の中に作られてるだけだから、変に縛られなくていいよって。」

ーー (よっしー)そのイライラをどう解消しようかと。今年の目標なんですけど(笑)

「まず聴いてみて!自分がこう見ているのってここからしか見ていなくて、ここからでもここからでも見方があるんだな〜ということがなんとなく腑に落ちるから、それだけでも変わる。」

ーー (よっしー)寛容になれるでしょうか。

「寛容というより、なるほどそれもひとつの意見だね!っていうように客観的に受け止められる。ぎゃー!ってしなくなる(笑)」

ーー (よっしー)修行ですね。

「ひとりがイライラすると周りを巻き込んじゃうからね。それもわかっているから余計自分がなんで私こんなんなんだろうって。なんとなく聴いていたら勉強になるから。」

 

自分が見ている世界がひとつの宇宙。みんなそれぞれ宇宙を持っている。

 


 

どんなに忙しくても学ぶことに貪欲な妙華さん。気づけば私の人生相談になっていました(笑)

私が見ている世界を大切にしたいな。そう思える、愛あるお話でありました。

(編集部 よっしー)

 

*コラムの中でご紹介しました番組は、以下コンテンツよりご視聴になれます。ご興味あればぜひ✨

a scope ~リベラルアーツで世界を視る目が変わる~

 

歴史を面白く学ぶコテンラジオ

 

 

【コラム】小森妙華のあたまの中 vol.4

2023.02.21

よっしー yoshi


ハナモミジ / 編集・オンラインショップ【好きな食べ物】いちご、モンブラン、韓国料理【趣味】BTS
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