二十四節気と花のある暮らし「夏至」
二十四節気の中ではお馴染みの「夏至」がやってきました。暦の上では夏も後半戦ですが、実際は梅雨の真っ只中。晴れ間が恋しい季節ですが、いったん青空が広がればその日差しは強烈です。これから太陽が高くなりジリジリとした暑さが増して、夏の盛りへと突入していきます。
さて私が暮らす福岡県では、この時季になると和菓子屋さんには「博多水無月」というお菓子が並びます。一年の折り返しとなる6月30日に邪気払いとして京都をはじめ西日本の地域で食べられてきた「水無月」(三角形のういろうの上に甘煮の小豆がのっています)が由来とされていますが、主原料はそのままに、かたちを変えて今に伝わっています。
四季折々の風物を和菓子からも感じることができますね。ちなみに「博多水無月」をさっそくいただきましたが、サッパリしていて美味でした。
はな暦
【ペンタス スタークラスター】
お星様のような形の小さなお花が、こんもりとドーム状に咲くペンタス。
鮮やかな赤やピンク〜白や紫などの優しいパステルカラーまで、幅広い花色があります。
東アフリカなど熱帯地域が原産のお花のため、暑さにも強く、夏のガーデニングの強い味方です。一方、寒さには弱く冬越しが難しいため、多年草ですが日本では一年草として扱われることが多いです。
春から秋まで開花期間も長く、長い期間お花を楽しむためにはこまめな花柄つみが欠かせません。ひと房咲き終わった時は、花茎ごとカットすると、脇芽が上がりやすく風通しも良くなりますのでおすすめです。
鉢植えや庭植え、どちらの場合も、日当たりがよい場所で水はけの良い土に植え、適度な肥料を与えてください。
ペンタスは、水やりがポイントです。
暑さや乾燥には強いものの、過湿になると株が弱ってしまいます。根腐れを起こさないように、しっかり乾いてから水やりをしてくださいね。
はなあしらい
夏の暑さに強く小花がかわいらしいカラミンサ。同じく夏の暑さに負けない植物と一緒に思いっきりバスケットに植えましょう。夏風にそよぎ、ゆらゆらと揺れる姿が涼しげです。
ゴワゴワとした葉が特徴的なので、シンプルな観葉植物と合わせると独特な模様が引き立ちます。風通しの良い室内で育てると丈夫に育ちます。
七十二侯の植物
〜ペンタス スタークラスターを引き立てる名脇役たち〜
七十二候(しちじゅうにこう)は二十四節気のひとつひとつをさらに3つに区分し、季節の風物を表現した言葉です。その季節にちなんだ農園の植物をご紹介します。
乃東枯(なつかれくさかるる)【6月21日~6月25日頃】
乃東(なつかれくさ)とは漢方薬に用いられる夏枯草(カコソウ)の古名で、別の名はシソ科の「ウツボグサ」。毎年冬至の頃に芽を出し、夏至の頃に花穂が褐色に変わり枯れていきます。
カラミンサ マーベレッテ ホワイト
白、ピンク、薄紫色の小さな花が穂状に咲き、どんなお花にも合う夏の名脇役です。シソ科の多年草で、ミントの香りは触るだけでスッキリした気持ちになります。さわやかな香りの葉はハーブティーにもできますよ。
菖蒲華(あやめはなさく)【6月26日~6月30日頃】
水辺に菖蒲の花が美しく咲く頃。菖蒲は「アヤメ」とも「ショウブ」とも読め、またアヤメやハナショウブ、カキツバタは姿もよく似ているため非常に見分けがつきにくいです。
レックスベゴニア
肉厚の葉が特徴で、銅葉やメタリックなシルバー模様が入る種類もあります。さまざまな色や模様、形があるので、思わず集めたくなってしまいますね。葉水も活用して湿度を保ち、明るい日陰で育ててくださいね。
半夏生(はんげしょうず)【7月1日~7月6日頃】
「半夏生」とはかつて農家にとって大事な節目であり、田植えを済ませる目安とされていました。「半夏生」というドクダミ科の野草も存在し、虫よせのために葉の半分を白くし「半化粧」状態になるそうです。
チドメグサ クリスタルコンフェッティ
葉を止血に使ったことからこの名前がつきました。インパクトのある名前とは対照的に、オパールグリーンの斑入りの葉がかわいいですね。日向〜半日陰で広がって育つので、日陰を明るく演出したいときにぴったり。
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