ハナモミジ

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【コラム】二十四節気と花のある暮らし「大暑」

夏の東京の朝は早い。4時になると空が少しずつ明るくなり、自宅隣の雑木林ではひぐらしの大合唱がはじまります。ひぐらしの声で目が覚めてしまって、あぁもう朝かと、もっと寝ていたい気持ちになるのです。

 故郷の福岡は、夏でも日の出は5時過ぎ。東京と福岡ではお日様が顔を出す時間に約1時間の差があり、このたった1時間がどうしても馴染めない私は、もうちょっと寝ていたいのになぁという気持ちを毎日味わっています。

我が家には猫が3匹います。この猫たちは毎朝必ず5時頃に起きてきます。私の足元で寝ていたり、子供たちの部屋で寝ていたり、3匹それぞれお気に入りの場所で寝ているのですが、5時になると寝ている私の頭の周りに集合して、顔をじっと見ているのです。

その気配で、またうつらうつらとしていた私は目を覚まします。あぁもう5時か。なんだ、もっと寝ていたいのに。

猫たちはご飯をもらうために、私が起きるのをじっと待っています。これがなかなか偉くて、寝坊して1時間起きるのが遅くなってもじっと待っているのです。ただ、ものすごい圧は感じるのだけれども。

もっと寝ていたいと感じながらも、私が起きる時間は朝5時。朝は誰にも邪魔されないゴールデンタイムなので、仕事がとても捗ります。一日のスケジュールの確認と整理をしたら、集中したい仕事を片付ける。このコラムもこの時間に書いています。今日は「大暑」のコラム締め切り日当日。現在、朝5時26分。 

とにかく、この朝のゴールデンタイムに活動ができた日とできなかった日とでは一日のパフォーマンスが全く違います。寝坊して7時頃までうだうだと寝てしまった日は全てのことをこなすのに精一杯になってしまい、なんとなく落ち着かない一日になります。そんな日が何日も続くと、夜の寝る時間もなんとなくダラダラと遅くなり、寝不足でさらに辛くなってしまうのです。

朝5時からこうやって自分の時間を過ごすことができた一日は、自分が何をすべきががとてもはっきりと頭に描かれ、身体の中心にそれがぴたりとハマるので、人生における今日という一日を目的に沿って行動することができます。なんだか達成感たっぷりで、私って偉いじゃないか!という気持ちで満たされます。

そうとわかっていながらも、それを毎日続けることは簡単ではなく、日々見えない何かと戦ってジタバタしながら生きている私。

ひぐらしや猫たちに手伝ってもらいながら、今日も有意義な一日を過ごしたいものです。


小森妙華

2023.07.24

小森 妙華 komori myoka


アトリエ華もみじ代表【好きな食べ物】 餃子とビール【趣味】料理・写真・畑
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