【ディプロマ便り】『DOUBLE』ワークショップにお邪魔しました。
華もみじ福岡本店から南に車を走らせおよそ1時間。有明海沿岸に位置する自然豊かなまち、福岡県みやま市高田にある植物屋さん『DOUBLE』が今回の目的地。
ディプロマ卒業生であり、『DOUBLE』の店主である長智子さんに、これまで辿ってきた道、お店のことなどお話を伺ってきました。
『DOUBLE』長智子さん
高校生から植物の世界へ
福岡県みやま市にあるみかん農家で育った長さんは、18歳の時に植物の世界へ足を踏み入れます。
観葉植物レンタルの仕事が気になっていたけれど、色々知りたくて近場の園芸店でバイトをはじめ、気づけばそこで18年間働いてこられたそうです。販売員だけでなく、庭造りの仕事や左官さんのお手伝い、花壇の植え込みまであらゆる仕事を経験されました。
姉妹で二人三脚
ある時、長さんのお姉さんが経営されていた不動産屋さんのひと部屋が空いたことをきっかけに、私もそこでお店をはじめようと決心。ふたりともお子さんを抱えてのタイミングではあったけれど、そこから姉妹で二人三脚が始まりました。それが『DOUBLE』の誕生、2014年のことでした。
私がお店に訪れたこの日、お姉さんの姿もありました。ふと、お店の名前って“姉妹”から来ているのでは⁉︎ と尋ねると、「いや、そうではなかったですね(笑)」と。「子育て世代や暮らしの余裕のある部分って意外と手が回らなかったりするので、あれもこれも欲張ってみようよ!という意味で付けました。」と素敵な意味合いが。
私の単純なヒラメキが恥ずかしい…(恥)
かわいらしいお店のロゴ。
ここはまさに大人の隠れ家
そんな落ち着いた雰囲気が漂う店内。シックな壁にグリーンの植物、一点一点こだわりの感じられる小物がキラリと光る。
お店を訪れた人は、きっと日々のバタバタをここにいる時だけは忘れられるのだろうな…
店内には大橋トリオ〜♪
天井にはスモークツリーのフライングリース
プリッと光るカバさんのおしり。
蚤の市で手に入れたベンチ。元はひとつの幼稚園椅子だとか!(どうなってこうなってるかわかるかしら?)
どこを撮っても絵になるとは、まさにこのこと。かわいらしくてため息が出た。
フレッシュリース ワークショップを体験!
お店ではこの時期限定の “フレッシュリース ワークショップ” が開催中!とのことで、私も参加させていただきながら実際にお店の雰囲気を体感してきました。
長さんによる作り方のレクチャー。
博多弁?が入り混じる聞き心地のよい声に、説明を聞きそびれるところでした。
自分で好きな植物を組み合わせながら作っていきます。
こちらは待ちに待ってようやく入荷したというユーカリ “トランペット” 。なんというかわいらしさ!!
「グリーンのみのリースもかわいいでしょ。」と。あ〜〜かわいい。
サツマスギやユーカリなどのいい香りに癒されながら、参加者の方々と一緒にはじめてのリース作りを楽しみました。
手が松ヤニで真っ黒け。(豆知識:石鹸よりも食器用洗剤×お湯がよく落ちるそうですよ。笑)
皆で完成品を手に記念撮影。一人一人個性が作品に表れるのは、ブリコラージュフラワーも一緒ですね。
華もみじとの出逢い
黙々とリースを作り、気づけば2時間が経っていました。
「ブリコラージュフラワーのレッスンも一緒だけれど、時間を気にせずにしちゃいますよね。お腹が鳴りはじめて、あ~こんな時間だ!って。」と長さん。
華もみじのディプロマレッスンは一昨年の春頃から通いはじめ、今年の春に晴れて卒業されました。お花と真剣に向き合う時間はとても充実されていたそうです。
レッスンに通われたきっかけは、もう少し手の込んだことをしてみたいという想いがあったからだとか。
「寄せ植え教室は長年働いていた園芸店でやっていたけれど、価格帯に限りがある中でお客様が毎月のように来てくださるからネタ切れしてしまって。長い人で24年ほど通われているから。」と。
新しい花をちょっと取り入れるくらいで植え方はワンパターンになってしまう。そんな悩みを解消したく、巡り巡って小森先生のところに辿り着いたそう。
「今までの花の仕入れの感じだと、なんとなく可愛くないと思って。」
華もみじで作ってきたものをお店に飾っていると、お客様が「ここのは素材一個一個がかわいかね〜」と言ってくる。特に最近はお客様の感覚としても “いいものは高い。値段じゃない” が定着してきたという。それから自身でも少しずつ仕入れ先を増やしてきたそうです。
丁寧にひとつずつ
「実は今回取材に来ると聞いて身構えてました!」とハニカミながらも、最後に今後のことについて穏やかに話してくださいました。
「華もみじに通って、自分の中でレパートリーは広がったけれどまだ出していない。やっと今からできるかな!という感じ。どうしてもいっぱいいっぱいになってしまうこの時期はもどかしいけれど、今から少しずつ楽しみながらやっていきたい。少人数ずつのレッスンとかをしていければいいなと思って。」
仕事も家族との時間も大切にする長さん。
長さんなりのペースで着実に歩みを進めているその姿はとても格好よく見えました。
今回取材に協力してくださった長さん、お姉さん、参加者の皆さん、素敵な時間をありがとうございました。
(つうしん部 よっしー)
『DOUBLE』さんでは今回ご紹介した “フレッシュリース ワークショップ” を開催中です!
ぜひ足を運んでみてくださいね♪〒839-0215 福岡県みやま市高田町濃施359番地2電話番号:080-2052-5325Instagram / double.idearpark